2020.04.03

吉川 史隆 医学系研究科教授(低温プラズマ科学研究センター副センター長)が定年退職されました

プラズマの生体への応用研究にご尽力いただき、低温プラズマ科学研究センターに多大な貢献をされました吉川 史隆教授が定年退職されましたので、ご挨拶を紹介いたします。

【退職の挨拶】

2010年に現低温プラズマ科学研究センター長の堀勝教授よりプラズマの話を頂き、以来プラズマの生体への応用を目指して研究を開始しました。2012年からは新学術領域として、2019年からは特別推進としてプラズマの抗がん作用をin vivo, in vitro で証明しました。その研究中に弱プラズマには殺細胞効果とは逆に細胞賦活化効果(ホルミシス効果)があることがわかりました。この効果は創傷治癒過程には有効であると考えられます。現在は抗がん作用と、創傷治癒作用の両面から臨床応用を目指して研究しています。在任中に臨床まで至りませんでしたが、近い将来には臨床にフィードバックされると期待しております。

吉川 史隆 (キッカワ フミタカ) 医学系研究科教授

 低温プラズマ科学研究センター副センター長

お写真_吉川先生.JPG説明図.pdf